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七釉とは・・・国の伝統的工芸品に指定された、赤津焼を代表する七種類の釉薬です。 |
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灰 釉(かいゆう)[平安時代]
○平安時代前期にはじまり窟窯で焼成されたため、自然釉であった。現在は木灰(なら・楓・松)に長石・千倉を少し混ぜて釉薬を作る。
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古瀬戸釉(こぜとゆう)[鎌倉時代]
○茶入れ、水指など茶道具に多く使用されている。特に渋手紙の古瀬戸は有名。
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志野釉(しのゆう)[桃山時代]
○風化長石のみを釉薬として使用し、たっぷりと施釉して強還元で焼成する。下地に鬼板を掛ければ鼡志野になる。
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黄瀬戸釉(きぜとゆう)[桃山時代]
○酸化による焼成で釉薬に含まれる少量の鉄分が上品な黄色に発色する。
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鉄 釉(てつゆう)[鎌倉時代]
○鎌倉時代になると鬼板粘土を使用した茶色の焼物が出現した。中性で焼成するのが一般的である。
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織部釉(おりべゆう)
[桃山時代]
○土灰・長石・千倉(花崗岩の風化したもの)を使い、銅へげを加えると深みのある緑色になる。それが赤津焼の青織部の特色である。
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御深井釉(おふけゆう)
[江戸時代]
○尾張徳川家が名古屋城御深井丸の庭に築窯し、尾州御庭焼と称して焼物を焼いたのでその名がついた。呉須で絵付けをした上に灰釉を掛けて還元焼成した作品はすばらしい。
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